標高差:1,690m
長野県松本市
上高地 |
岳沢登山口 |
岳沢ヒュッテ跡 |
紀美子平 |
前穂高岳 |
奥穂高岳 |
穂高岳山荘 |
6:28 |
6:48 |
8:33 |
11:11 |
11:49 |
13:59 |
14:29 |
登り(1日目):8時間01分(上高地〜前穂〜奥穂〜穂高岳山荘)
下り(2日目):9時間37分 (穂高岳山荘〜奥穂〜涸沢岳〜上高地)
穂高岳山荘 |
奥穂高岳 |
穂高岳山荘 |
涸沢岳 |
穂高岳山荘 |
涸沢ヒュッテ |
本谷橋 |
横尾 |
上高地 |
5:23 |
6:00 |
6:50 |
7:14 |
7:47 |
9:25 |
10:48 |
11:51 |
15:00 |
前日、”奥穂高岳”に登頂したが、山頂到着時にはガスってしまいリベンジにならなかったので、
穂高岳山荘に宿泊して午前中の晴天を期待し、リベンジの2回目を行なう。
『日本百名山』 3度目のチャレンジで晴れた ”奥穂高岳”の山頂に立つことが出来た。
Road Map :昨日は始発時間の早い沢渡大橋からシャトルバスに乗り、上高地に入る。
Route Map:山荘から奥穂に再登頂し、涸沢岳をピストンしてからザイテングラードを涸沢に下りる。
2日目:奥穂高岳、涸沢岳
横尾で休憩する
横尾山荘で700円のしょうゆラーメンを食べるが美味かった。 山荘の前で休憩しているおじんと話しすると止まらなくなり長々と話し込んでしまう。
このおじん、北アルプス専科で2900m峰は後少し残すだけで、殆んど登っているらしい。 明神岳に登るには登攀の技術が必要な様で、最近、クライミングシューズを買って岩登り技術を習得中らしい。
逆に北ア以外の山はまったく知らない様で、幌尻岳に登るにはガイドが必要なのかと変な質問をしてきた。
偶然の出会い
おじんと喋っていると目の前を見たことある人が通り掛かった。 5月に岩登り教室でお世話になったメラピークの講師、上田さんだった。 明日の岩登りに備えて下見に来たらしいが、下見をするなんぞ、流石はクライミングクラブだ。 忙しそうだったので余り話しせずに判れた。
どこに登るかも聞いていないので後でメラピークのHPを見てみよう。
上高地〜横尾
楽な道ではあるが11km、3時間は途中、何の見所も無く、長く退屈で何の面白みも無い。
自転車の持ち込みは可能らしいが、バスターミナルから上は乗ってはいけない規則らしい。
持ち込む意味は無い!
今の上高地は好きになれない
昔、車で乗り入れられて観光客の少なかった時代は天国だと思ったものだが、環境保護と言いながらシャトルバスが引っ切りなしに観光客を運ぶ今の上高地に何の魅力も感じない。
二度と来ないぞーと思っているが又来るんだろうなー。
今日の温泉
実は沢渡大橋駐車場は満車クローズだったので、歩いて5分程の路肩に車を停めていた。この近くにさわんど温泉”木漏れ日の湯”(500円)があり、日帰り入浴可となっていたので入ることにする。ここも誰も入っておらず、貸切状態だったので二日分の汗を流して、気分良く帰路に付けた。
山荘前で御来光を待つ宿泊者。
4時頃にはヘッデンを付けて出発する登山者も多く居た。
穂高岳山荘で割り当てられた部屋は ”立山”。
寝床は中段の一番端で片側は手摺り、反対側は空きでゆっくりと
眠ることが出来た。 部屋は朝方まで暑く、毛布2枚、分厚い掛け
布団は全然必要なかった。
”屏風の頭”を囲んで雲海が広がっている。 常念岳の向こうが明るくなってきたが、
雲に遮られて中々お日さんが上がって来ない。 痺れを切らして朝飯を食べに行っている間に
お日さんは常念と蝶の間から高々と上がってしまっていた。
因みに朝飯は夕食と比べて生卵とのり+αの貧相なものだった。
5時23分、山荘横の ”梯子場”を登り始める。
早朝の混雑は落石よりも人が落ちて来ないか心配だった。
梯子場は垂直に近い崖なので、あっと言う間に高度を稼げる。
梯子場の途中から山荘を見る。 ”涸沢岳”の山頂には既に
数名のハイカーの姿が見えていた。
”笠ヶ岳”も雲海から稜線だけが顔を出している。
右奥に”黒部五郎岳”のカールが良く見えていた。
上空には薄雲が広がり、下には雲海が広がる変な天気だが、見たい所はしっかり見えている。
だらだらと37分掛けて3回目の ”奥穂高岳”(3,190m)に着く。
山頂は早朝から御来光を求めて登られたハイカーでごった返していた。
”ジャンダルム”のてっぺんにも人の姿が確認出来る。 ”西穂高岳”まで縦走してみたい気もするが、
時間不足になりそうな気がするので今日は割愛しておく。 又、今度!
奥穂高岳山頂より ”笠ヶ岳”を見る。
2日前には”笠ヶ岳”から逆光の奥穂を見ていたが、
今日は順光の ”笠ヶ岳”を見ることが出来た。
奥穂高岳山頂より ”乗鞍岳”を見る。
上高地は眼下であるが雲海に隠れてしまった。
”涸沢岳”に登って行くと途中で空荷のオネーさんが走って降りてきた。
その後、その娘は又、走って登って来た。
山荘に戻り、ザックをデポして ”涸沢岳”をピストンする。
山荘から14分にて ”涸沢岳”(3,110m)に着く。
標高が高いせいか、奥穂へも涸沢岳へも足が重く、息切れが激しかった。
昨日、吊尾根付近から同じペースだった愛知からのあんちゃんと
今朝の奥穂でも会い、涸沢岳でも会ってしまった。 彼はここから
北穂に行くらしいので、思い出作りにお互いの写真を撮っておく。
神戸からの彼女はアルバイトが終わる頃には、周辺の山を全て
登ってしまい短期にベテラン入りしているんだろう。スキューバも
当面はインストラクターに付いて続けて下さい。
穂高岳山荘のアルバイター
涸沢岳の登り途中で走って下りてくる女の子が居たので、”元気だねー!”
と声を掛けたが、その子は直ぐに走って登って来た。 休憩時間には
トレーニングで登っているらしい。 山荘でアルバイトをしているが、
忙しくて前穂高岳にも行ったことがないとか。
何故かダイビングの話しに
その内、”与那国島にダイビングに行った。”と言う話しが出て来て、
スキューバーをするなら基本の素潜りを練習しておいた方がいいよ。と
アドバイスすると ”素潜りってなんですか?、空気はどうするんですか”
と引っくり返る様な言葉が返ってきた。 ”足ヒレを付けていると歩き難い。”とも言うので”足ヒレを付けて歩くもんじゃない。とシュノーケルの
使い方も含めて説明してしまった。 ダイビングは山以上に危険なので、
基本をしっかり身に付けてね! (小生、ダイビング暦は30年、山登り
よりベテランである。沖縄では3ヶ月間修行した。)
山荘に戻り、”ザイテングラード”を涸沢に向けて下り始める。
実はザイテングラードとは上から見えるガレ場を下るものと思っ
ていたが、岩場の尾根道だった。
”涸沢岳”山頂から北穂を見てみると、涸沢のコルまで大きく下りて、登り返す様だ。
北穂から涸沢に下りたいとも思ったが、今日のシャトルバスに間に合わない可能性が
あるので、ここも今日は割愛しておく。
ザイテン下り途中から振り返り見る。
ハイカーが続々と登ってくるがまだ人の少ない方なのだろう。
いい天気になり、いい景観が広がっていた。
穂高岳山荘側を見上げると”お花畑”が広がっていたが、
景観に負けている感じでお花畑の印象は薄かった。
”槍ヶ岳”に似た山があったのでハイカーに聞いてみると ”涸沢槍”だと教えてもらった。
山に関してはまだまだ素人ですなー。
昨日は吊尾根から涸沢を見ていたが、逆に、ここからは吊尾根の稜線が一望出来る。
雪渓の上には沢山のサルが涼を楽しんでいた。
NHKでサルが ”槍ヶ岳”を登っている特集をしていたが、
本当にこんな高山まで登って来るんだ。
カモシカや、オコジョと違い、山でサルを見ても有難く無く、
あっちへ行けと思うだけだ。
涸沢から見た穂高連山の景観で多くのアルピニスト、
ハイカーが涸沢を目指す理由が判った様な気がする。
北穂への登山口に ”涸沢小屋”が建っている。
ヒュッテより小屋の方が立派に見えた。
涸沢ヒュッテから天場を見ると、紅葉時の写真と比べてテントが
少ない様に感じるが、この後、続々とハイカーが登って来る。
涸沢ヒュッテ横にあった鳥瞰図。 奥穂を見ると3つのピークが見えてどれが奥穂か判り難いが真ん中が奥穂らしい。
鳥瞰図には大キレットまで描いてあるが実際には見えていない。
1時間30分程で”涸沢ヒュッテ”に着く。 ここで昨日、上高地で買ったおにぎりの残りを
食べて休憩する。 パノラマコースで前方に見える ”屏風の頭”に行ってみたかったが、
少しの登りでも ”もう沢山”の気持ちになり、下り一方の横尾に下りることにした。
沢沿いに緩やかに下る道は歩き易く楽チンだ。沢で遊んでいる子供、
昼寝しているおっさんと、のどかな光景だ。 重太郎新道と比べると
雲泥の差があった。
盆休みを利用するサラリーマンはしょうがないが、毎日、日曜日の
ジジババ軍団も沢山登って来る。 毎日、日曜日なのになんで
わざわざ混雑する盆休みに登って来るのか不思議でしょうがない。
下山途中で南岳からの ”大キレット”が見えた。
”妙義山”の鷹落とし以上の切れ込みに見えた。
穂高岳山荘から3時間で ”本谷橋”に着く。 多くのハイカーが休息
していたが、ほとんどが登りの人だった。今日の涸沢は混雑しそう。
本谷橋の前後からは”屏風岩”を見ながらの歩きとなる。 もし、パノラマコースに
行っていれば、この上を歩くことになり、屏風岩を見ることはが出来なかった。
(メラピークKOBEの連中は ”屏風岩”を登攀するらしい)
”上高地”まで遊歩道では、前穂高岳の岩峰が見えるくらいで展望に変化が無い。
'08年の山歩き
”奥穂高岳”山頂より西穂高側の縦走尾根を見る。
ここからは ”コブ尾根ノ頭”以後の稜線が見えていないので縦走の困難さが判らない。
”涸沢岳”の山頂には沢山のハイカーが登っているのが見えたが、”槍ヶ岳”の山頂は
遠過ぎてハイカーの姿が確認出来ないが、多くのハイカーが登っているものと思われる。
ザイテンを下り終え、お花畑が広がるガレた道を涸沢に向かう。
何度も何度も振り返り、景観に見とれ写真を撮ってしまう。
涸沢ヒュッテの手書き地図にはこんなことが書いてあった。
”涸沢の紅葉を見ずして穂高を語ることなかれ!”
しかし、幾ら綺麗な紅葉とは言え雑踏の中には入りたくない。
穂高山荘から下山を始めて4時間で ”横尾”
に着く。 しかし、”横尾”から ”上高地”へ
11kmの退屈な道が始まる。 自転車が欲しい。
おくほだかだけ
涸沢岳(3,110m)
往復を含めると5度目の ”梯子場”となる。
ガスが上がって来ない内に ”奥穂高岳”まで行っておきたい。
空は薄曇りであるが、山頂からの展望は得られた
のでリベンジは成功としておく。
”ジャンダルム”のてっぺんには小さくハイカーの姿が見えた。朝早く、暗い内から山荘を出発されたのだろう。
下山時、昨夕、山荘で飲み友達になってくれた名古屋から来られた大山さんと出会う。
”涸沢岳”への登り途中から振り返り、先程登った ”奥穂高岳”を見る。
”本谷橋”が架かる ”横尾谷”は距離的にもロケーション的にも恰好の
休息場所であり、ここが目的地かの如く、多くのハイカーが休息していた。
横尾谷の登山道を下山していくと、2,585mの
岩峰が正面に見える様になってきた。
”横尾大橋”で ”梓川”を渡り、”横尾”に出る。
2023年12月8日改定